[GAME] 2022年下期おすすめSteamゲーム(パズル・探索多め)

(2023/12/23追記)
2023ウィンターセールに向けた記事を書きました。こちらからどうぞ。



2022年下期に遊んだゲームの振り返りと、その中でも良かったものをオススメしたいと思います。
ウィンターセール2022(日本時間12/23~1/6)も始まりましたので、セールで購入するゲームの検討にも役立てていただけると幸いです。

今回プレイしたゲームはどれも面白かったのですが、その中でも自信をもってオススメできるものに★を付けています。
また、プレイ時間と価格も合わせて記載しています。

これまでに紹介したゲームは記事末尾の関連記事からどうぞ。

The Looker

The Witnessのパロディゲーム

あなたは一人で、あなたを苛立たせ、悩ませるパズルで満たされた奇妙で見慣れた島で目を覚まします。
The Witnessに影響を受けた1人称パズルゲームは数多くありますが、本作はThe Witnessをプレイ済みのプレイヤーに向けたゲームです。

パズルのルールとしてはS(Start)からE(End)に線を繋げるというものですが、本家同様に頭を柔らかくして考える必要があります。


中盤に1か所わかりにくい箇所がありますが、詰まったら攻略を見てしまっても問題無いと思います。
大体プレイ時間1~2時間、しかも無料で遊べるので気軽に遊べてオススメです。


筆者プレイ時間:3.1時間
価格:0円(無料!)


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The Room

ポイント&クリック型の脱出ゲーム(日本語化MODあり)
操作感としては概ねFlashの脱出ゲームです。
The Roomというタイトルですが、ゲームの大部分は機械仕掛けの箱を開けていくことになります。


謎解きも特に難しいところは無く、詰まってもヒント機能があるので安心です。
割とサクサク遊べますので、重いゲームをクリアした後、難しいことを考えず息抜きに遊ぶのにちょうどいいボリュームです。
価格もセール時だと缶コーヒーぐらいなので気軽に買えて良いです。

本作は「The Room」シリーズの初代作品で、現在The Room 4まで発表されているのですが、The Room two以降は日本語化されていないのが残念です。


筆者プレイ時間:2.8時間
価格:498円
ウィンターセール2022価格:99円(80%OFF)


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Creaks


壁紙の穴を抜けるとそこは異世界だった

仕掛けを動かして怪物を避けつつ進んでいくパズルアドベンチャーゲーム
パズルの難易度はそこまで高くなく、手順をきちんと考えれば解けるようになっており、ほどよく歯応えのある問題揃いでした。

ホラーチックな見た目ですが特にホラー要素はありません。
パズルとパズルの合間に異世界の住民である鳥人たちとのコミカルな交流や、ちょっとしたミニゲーム、収集要素である絵画集めなども挟まり、飽きずに進めていくことができます。

基本的に下へ下へと進んでいくのですが、ゲームをクリアして最後は鳥人たちに見送られながら今まで通ってきた道を振り返りながら元居た部屋へ帰還して、ちょっとした冒険をしてきた気分に浸れました。
良いゲームだと思います。


筆者プレイ時間:7時間
価格:2200円
ウィンターセール2022価格:660円(70%OFF)


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Firewatch

森林火災監視官となって野山を歩き回る1人称視点ミステリーアドベンチャー

野山を自由に歩き回れるのがこのゲームの一番の魅力です。
サバイバル要素やアクション要素は無く、どちらかといえばウォーキングシミュレータの方が近いかもしれません。

ミステリーを自身の足で解き明かしていく感じはプレイしていて面白かったです。
日本語字幕が初期設定でオフになっていたと思うので、開始前に必ずオンにしましょう。

オープニングからなかなか気の重くなる話が語られ、また、ハッピーでもバッドエンドでもない結末ではあります。
ただそれは製作者がプレイヤーを不快にさせるためにそうしているわけではなく、このゲームでプレイヤーに体験させたいことがそこにあると感じました。Firewatch(森林火災監視官)というテーマもその内容に合っていると思います。
いうなれば舞台の中を自由に歩き回れる小説体験というところでしょうか。


テーマ性から万人向けではありませんが、野山を自由に駆け回りたい人、唯一無二のゲーム体験に浸りたい人にはオススメです。
個人的には、こういう野原や道を歩いてみたかった!という気持ちが満たされたのでかなり楽しかったです。


筆者プレイ時間:6.5時間
価格:2300円
ウィンターセール2022価格:575円(75%OFF)


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A Monster's Expedition


ほのぼのリラックス系パズルに見せかけた激高難易度オープンワールドアドベンチャー

前回の記事で紹介したA Good Snowman Is Hard To Buildと同じ会社の作品です。
前作と同様、かわいい見た目のモンスターを操作してパズルを解いていきます。
パズルの操作としては木を蹴って丸太にする、丸太を蹴って動かす、の非常にシンプルなものですが、操作のシンプルさから想像できないほどのバリエーションのパズルが存在します。

一見するとほのぼのゆったりまったり系パズルゲームなのですが、本作の最大の特徴はその広さにあります。
とにかく信じられないぐらい広いです。ドラクエのワールドマップぐらいありそう。
そのためパズルの数が膨大でものすごくやり応えがあります。

もう1つの特徴として、別解の豊富さがあります。
基本的に丸太を蹴って島と島の間に道を作って進んでいくのですが、複雑な手順や気づきづらい方法で別の位置に丸太を落とすことで、通常のルートとは違うところにいけることがあります。
これによって別のエリアに行けたり、隠し収集要素である雪だるまに到達できたりします。

そしてこの別解の存在によってパズルのやり込み度がかなり上がっています。
クリアまででも大体10時間ぐらい、全エリア踏破(収集品コンプ)で30時間ぐらい遊べました。
雪だるまもかなり収集しましたが最後の7,8個が数時間考えても1つも解けず断念しました。
steamレビューを参照すると50~100時間遊んでる人がごろごろいます。
頭パズルで満たされた島か?

パズルはとにかく高品質で難易度曲線のデザインも素晴らしく、パズル好きにはオススメできます。
まずは前作のA Good Snowman Is Hard To Buildをやってみて、雰囲気が合いそうなら本作にも手を出すのが良いのではないかと思います。


筆者プレイ時間:36.7時間
価格:2050円
ウィンターセール2022価格:1230円(40%OFF)


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There Is No Game: Wrong Dimension


メタゲームならぬ「非」ゲーム

ポイント&クリック型の脱出ゲームに近いゲームです。
ヒント要素が充実していてほぼ答えというところまで言ってくれるのでまず詰まることは無いです。

本作はタイトルが示す通りメタ要素を多分に含んでいます。
なのでネタバレにならないようあまり内容については書けないのですが、方向性としてはコメディ、パロディの方向で気楽に遊べる内容であり、前述のとおり詰まる要素は無いので、リラックスして気軽に遊べるゲームだと思います。


筆者プレイ時間:5.1時間
価格:1320円
ウィンターセール2022価格:792円(40%OFF)


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RiME


少年を操作して塔の頂上を目指すパルクールアクションゲーム

いきなり砂浜に打ち上げられたところからゲームが始まります。
ゲームを通じて言語は登場せず、挿入されるMVや収集品などを通じてプレイヤーに想像させるゲームとなっています。

いわゆる雰囲気ゲーではあると思うのですが、アクションはかなり苛烈で、SASUKE第2ステージみたいなアクションが連続します。

パルクール佐藤もびっくり

本作にはきちんと一貫したストーリーがあるのですが、前述の通り言語がなくMVや収集品から想像させる形となっています。
正直かなり断片的で、1回目のエンディング到達時点では「この話なんだったの???」となり、後で考察を見て「このゲームってそんな話だったの!?」となりました。
ただ、考察を読んで後から考えると、ちゃんとゲーム内にストーリーを理解させるための鍵は揃っており、改めてエンディングを見たらきちんとそのような演出になっている理由も理解できました。
収集品を全部集めた上で勘のいい人なら1回目のエンディングを見て理解できるのかなと思います。

The Witnessみたいというレビューを見かけて買いましたが、パズル要素はあまり無かったため、どちらかというと物語を楽しみたい人にオススメかなと思います。


筆者プレイ時間:11.9時間
価格:2980円
ウィンターセール2022価格:2980円(値引き無し)


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FEZ


視点を切り替えて進む名作2.5次元パズルゲーム

画面としては2Dなのですが、主人公の能力によって別の方向から見た視点に切り替えることができ、一見行けなさそうな場所の足場が繋がり進めるようになる、そんなゲームです。
様々なエリアを探索してキューブを集め、一定数集めて扉の封印を解くことがゲームの主目的となります。

ゲームの特長としては2つあります。

1つ目は探索要素です。エリアはかなり縦横無尽に広がっており、条件を満たさないと入れないエリアも相当あるので探索のしがいがあります。
メトロヴァニア系のゲームと違って、アップグレードを取得して操作キャラを強化していくようなゲームではないので、特定の謎が解けないので次のエリアに行けず詰む、ということは無いのも安心です。

2つ目は豊富な謎解き要素です。
キューブを集めるのが目的の本作ですが、エリアに散らばっている小キューブ、各エリアの頂上まで行くと設置されているキューブの他に、特定の謎を解くと得られるアンチキューブがあります。
この謎解きのバリエーションが非常に豊かで、簡単なものから超絶難易度のものまで揃っています。一例を上げると、4方向から見たときに指定の図形となるようにブロックを積み上げよ、といったものです。

また、ゲーム序盤からFEZ独自の記号で言語らしきものが提示されますが、かなり頑張れば解読できるようになっています。
(翻訳辞典のようなものがゲーム内で手に入るわけではない)
解読の過程はかなり楽しめたのでパズル好きの人はぜひ挑戦してみてください。

残念ながら、ごく少数ですが自力で解くのは不可能と思われる問題が混ざっているため、どうしても解ける問題がなくなったら攻略を見た方が良いと思います。
190%台ぐらいが自力で到達できる限界のような気がします。

基本的にセール時でも価格が〇〇%OFFとかにならず常に定価のままなので、気になったらいつでもカートに入れてしまってOKです。

(2023/6/30追記)
と思ったらウィンターセール2023で50%OFFになっていました。
SteamDBで確認する限り2019年以来の値下げのようです。


筆者プレイ時間:24.7時間
価格:980円
ウィンターセール2022価格:980円(値引き無し)


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Taiji


正統派2D版The Witness

9月に発売されたばかりのゲームで、発売5日後に見つけたのですがその時点でレビューの評価が高く、出たばかりのパズルに飛びつく頭Witnessたちがオススメするのなら間違いないだろうということで即買いしました。
期待に違わず面白かったです。

各エリアでそれぞれパズルのルールが異なり、またWitnessと同様にルールは明示されないため、チュートリアル問題からルールを推定する必要があります。


問題の質は高く、またボリュームも十分でかなり楽しめました。
特に複合問題はかなり難易度が高く、1問に30分かかるような巨大な問題もあり、非常に満足できました。
今期のベストゲームです。
自信をもってオススメできる作品です。


筆者プレイ時間:18.3時間
価格:2570円
ウィンターセール2022価格:2056円(20%OFF)


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★Qbeh-1: The Atlas Cube


キューブを駆使してマップを駆ける1人称視点アクションパズルゲーム

天空に浮かぶステージをゴール目指して進んでいく3Dパズルゲームです。
ステージの道中に配置されているキューブは回収でき、壁に貼り付けて足場にしたり、積み上げて高い位置にジャンプできるようにするのが基本操作です。
操作感としてはAntichamberが割と近いかもしれません。

2列にブロックを交互に積み上げて高い位置に到達するようなマインクラフト風のアクションもあります。
後半ステージではジャンプ力を向上させるキューブと一定距離を自動で動くキューブが登場し、パズルとアクションの難易度が上がります。
下が吹き抜けでキューブ1マス分に立って細かいアクションを要求される場面が多々あるので、高所恐怖症の人にはあまりオススメできません。


風景がとにかく美しいです。マップの端に立って遠くを眺めているだけでも心が洗われるような気分になります。

収集要素として、ステージ毎に1つ黄金のピラミッド型のトークンが隠されているため、マップの探索し甲斐があります。
また、頑張れば天井に登れるステージがたまにあり、特に報酬や実績があるわけではないのですが登れると達成感があります。

良質な1人称視点パズルゲームとしてオススメできます。


筆者プレイ時間:24.4時間
価格:1010円
ウィンターセール2022価格:101円(90%OFF!)


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★Supraland Six Inches Under


探索要素に重点を置いたSupralandの続編

前回紹介したSupralandの続編。前作同様に探索が面白くて楽しいです。
今回は戦闘パートとパズルパートが割と明確に分かれているのですが、戦闘パートではエリアの敵を全滅させる必要があり、またごり押しが効かないしくみになっているので、飛び道具を手に入れて遠距離から攻撃できるようになる中盤までは前作よりやや難易度が上がっている気がします。

時系列としてはSupralandのClash DLCと平行で進行しているようです。そのためClashの方もプレイしているとニヤリとする箇所もあります。
まずはSupraland無印から始めて、気に入ったらClash DLC→Six Inches Underの順にプレイするといいと思います。

筆者プレイ時間:28.9時間
価格:1999円
ウィンターセール2022価格:1179円(41%OFF)


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★TOEM


写真を撮りながら町を巡り旅行気分を味わえるゲーム

カメラを携えて各地を回り、それぞれの土地の風景や生きものを撮影し、人々との交流を深めながら旅していく、そんなゲームです。
コレクション要素として、それぞれの町にいる生き物を撮影してアルバムに収めたり、町の住民からのお願いに応えてスタンプを集めたりすることができます。


メインストーリーを進めるだけであれば、最低限のクエストだけこなして次の町に行くのを繰り返すせば良いのですが、ゆったりと1つの町に腰を落ち着けて色々なものを見てほしい、そのようなゲームデザインとなっているのかなと思います。

メインゲームの目的である「TOEM」の撮影を終え、バスで故郷に戻るシーンは旅から帰ってきたような気分になりグッとくるものがありました。
とてもいいゲーム体験ができる作品です。オススメです。


筆者プレイ時間:9.1時間
価格:2050円
ウィンターセール2022価格:697円(66%OFF)


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終わりに

今期はかなり多くの良質なゲームに出会えました。今回紹介したゲームは方向性はそれぞれ異なりましたがどれも面白く、オススメできるゲームばかりでした。
本記事で紹介した中で1つでも気になったものがあれば、セールを機に手にとってもらえれば幸いです。

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