[Steam] サマーセール2024おすすめゲーム(パズル、アクション、メトロイドヴァニア)

Steamサマーセール2024(日本時間6/28~7/12)に合わせて、2024年上期に遊んだゲームを紹介する記事です。
今期はプレイしたゲームが多すぎて書き切れなかったのでオススメの作品のみをピックアップしました。

(2024/6/28追記)サマーセールが始まったのでセール価格と値引き幅を追記しました。

これまでに紹介してきたゲームはそれぞれ単体記事化・ジャンル分けしてまとめています。
こちらの記事からどうぞ。

The Golem

作問が美しい高難易度2D倉庫番

2Dグリッドベースのいわゆる倉庫番パズルです。
隣接したブロックにくっつく+マスや、下方向への重力を持つ▽ブロックなどの追加ルールがありますが、このタイプのパズルゲームの中では割とシンプルな作りとなっています。

本作の特長はその作問の品質の高さにあります。
1つ1つの課題を丁寧に解決していくと、最終的な解に収束していくのがたまらなく気持ち良かったです。
また、その解決も単なる総当たりではなく、最終形はこれで、1手前はこう、その状態にするためにはこの手順で・・・と理屈立てて解けるようになっているのが素晴らしいと感じました。
いくつかの問題はパズル自体の美しさに感動しました。
パズルそのものに感動できることってなかなか無いので、体験としてとても良かったです。

理詰めで「これしかない」という手順を導くことができる良問

また、いくつかの問題では「機構」を作ることが問われているものがあり、これも考えていてとても楽しかったです。

普通のパズルゲームだとその機構の形をひらめけばそれでクリアな気がしますが、本作だとその機構の形を思いついた上でさらに2つぐらい課題を解決する必要がありました。
機構を作るためにこの問題が初出のテクニックを自力で見つける必要があり、そのテクニックを発見してもまだひっかけがあったのでかなり印象に残った1問でした。

これも初形から想像できない機構が実現できて美しさを感じた1問

全体の問題数はそこまで多くはないのですが、1問1問が相当に練られており、かなりの解きごたえがあります。
倉庫番ジャンルの中でも相当の高難度だと思います。
解いたことのあるゲームの中だと、BABA IS YOUよりは難易度が高く、Bean and Nothingnessと同等かちょっと上ぐらいかと思います。

1問目から難しい

パズル好きの人にぜひオススメしたい1作です。

筆者プレイ時間:45.5時間
価格:1010円
サマーセール2024価格:1010円(値引き無し)

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フィスト 紅蓮城の闇

九龍城を駆けるメトロイドヴァニア

九龍城風の舞台を駆けるメトロイドヴァニアです。
ハードボイルドなウサギ風のキャラクターを操作して街を進んでいきます。

本作の特長は武器毎に豊富に用意されたコマンド技を駆使した爽快な戦闘アクションです。
武器は3種類あり、それぞれに用意されたコマンド技をコンボのように叩きこむことで大ダメージを与えることができます。

メトロイドヴァニアらしく、各地で習得できるアクションでマップのあちこちに行けるようになったり、アップグレードを取ると段々と強くなっていくことを実感できるのが魅力です。

戦闘の難易度はソウルライクとまでは行きませんが少し高めで、ボス戦は何回か死んでパターンを覚えるようなことが多かったです。

少し残念な点もあって、それなりの数のザコ敵がアーマー持ちのためコンボを叩き込むよりはヒット&アウェイでチクチク削る方が安全だったり、ファストトラベルの数が少なくて不便だったりするような不満点はありました。
しかしメトロイドヴァニアとしてはちゃんとマップも広く探索もやりがいがあって楽しめました。
戦闘重視のメトロイドヴァニアを探している方や世界観に興味を持った方にはオススメです。

筆者プレイ時間:17.1時間
価格:3278円
サマーセール2024価格:1147円(65%OFF)

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サブノーティカ:ビロウゼロ

深海と雪原を探索して謎を解き明かすサブノーティカの続編

サブノーティカの続編で、前作に引き続き広大な海を探索できるオープンワールドサバイバルクラフトです。
姉が死んだ真相を突き止めるため惑星に乗り込み、深海の探索を進めながら謎を解き明かしていく物語となっています。

海中の鉱石や植物を拾い集め、クラフトにより少しずつ拠点や装備を充実させていき、より深い海へと潜っていくのが楽しいです。
また、今作は陸上の探索もあり、探索の幅が広がっています。
同じ惑星ではあるのですが今作の舞台は寒冷なエリアとなっており、陸上は主に雪原の探索となります。
そのため、陸上の探索においてはこれまでの空腹や渇きの他に体温の管理も必要となってきます。

海中の危険生物については、前作もちゃんと準備していればそこまで脅威ではありませんでしたが、今作はよりそういった恐怖要素は減っている印象です。
前作がプレイできた人は大丈夫だと思います。
残された基地を調査していく中で明らかになっていく姉の死の真相というストーリーラインに加え、惑星で新たに出会うもの、そしてそれらに関連するイベントが平行で進んでいきます。

最初は魚を捕まえて水や食料を確保するところから、素材を集めて拠点を作り、様々な装備を整えて探索や生活を快適にしていく流れはやっぱり何度やっても楽しいです。
オープンワールドサバイバルクラフトの醍醐味だと思います。

全体的に前作よりコンパクトにまとまっている感はあるのですが、それでも深海の探索を十分に楽しめました。
まずは前作をやってみて、もっとサブノーティカの世界に浸りたい人にオススメです。

筆者プレイ時間:29時間
価格:3500円
サマーセール2024価格:1155円(67%OFF)

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Snakebird & Snakebird Primer

のんきな鳥が可愛くて癒される2Dパズル

スネークゲームに登場するヘビのような形状の鳥を動かしてゴールまで到達させる2Dグリッドベースのパズルゲームです。
無印とPrimerがあるのですが、後に出たPrimerの方が入門編となっています。

本作に登場する鳥がのんきな顔をしていてとても癒されます
フルーツの近くに行くと「フルーツ食べたい!」みたいな感じで目がそっちにいったり、トゲの近くにいくと怖がったりするのがコミカルで可愛いです。
ステージのオブジェクトをクリックするとポヨっと反応したりして心が穏やかになります。

Primerの方は丁寧に1つ1つのテクニックが習得できる作りになっていて、難易度もかなり抑えられています。
先に出たはずの無印の方が難易度が高く、発想の転換やひらめきが要求される歯応えのある問題が多くなっています。

とにかく癒されるのでオススメです。

筆者プレイ時間:11.1時間(無印)/2時間(Primer)
価格:698円/820円
サマーセール2024価格:244円(65%OFF)/287円(65%OFF)

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ASTLIBRA Revision

個人製作ながら超大作の2DアクションRPG

面白いという話を聞きつつも、想定プレイ時間が約60Hとかなりの大作であることが予想されるためなかなか手を出せなかった作品。
しかし、意を決して始めてみると想定以上に面白く、のめり込んでいきました。

ジャンルとしては横スクロールの2Dアクションです。
探索要素はあるもののメトロイドヴァニアのようなタイプではなく、どちらかというと面クリア型に近い形式です。

本作はまず戦闘が面白いです。
基本的には近距離武器で戦っていくのですが、武器がヒットしたときの手応えや音が爽快で、数多くの敵をなぎ倒していく楽しさがあります。
また、ゲームを進めていくと入手できる多種多様なスキルなどでより火力を高めて戦うことができます。

ただヌルゲーかというとそうではなく、レベルや選択した難易度にもよりますが敵からのダメージ量が結構大きく、通常難易度でも4,5回、高難易度だとそれこそ1,2回被弾しただけでもゲームオーバーになったりするので、敵からの攻撃を食らわないプレイングや防御・回復面も高める必要があったりして絶妙な難易度になっています。

また、通常のレベル上げの他、敵を倒すと落とすフォースでのステータス強化、ドロップした素材での装備品強化、装備熟練度による新スキルの取得など、様々な強化要素が用意されています。
これもまたいい具合にバランス調整されていて、戦って入手できるフォースで小さく継続的にステータス上げをし、時々レベルアップして全体的にステータスが上がり、素材が集まれば装備を更新して一気に強化できたりと、戦った成果を実感できるシステムになっています。

また、装備品の種類もかなりの数が用意されており、それぞれ熟練度をマスターにしていくことによって新スキルを取得したりスキルをセットできる数を増やしたりできるので、次の装備のために別の素材ドロップを狙って周回したくなります。
更に運が良いと豪華な宝箱でレアドロップ限定の装備が落ちることもあります。

戦闘そのものの爽快さに加えて、敵を倒すことで強くなっていくことを実感しやすく、また装備品をコンプしたくなる仕組みにより、戦っているだけで楽しさを感じられる点が非常に良かったです。

戦闘面だけなく、ストーリーもかなり引き込まれるものでした。
何度も「そうだったの!?」という驚きがあり、ずっとジェットコースターのような展開でした。
それでいてストーリーの本筋はずっと変わらず、何度もどんでん返しがありながら結末に到達したときにはここまでやってきて良かった、本当に良かったという気持ちが溢れました。

章をクリアする度にオープニングMVが流れるのですが、このMVで出てくる場面ってこういう意味だったんだという気付きだとか、集合絵に出てくるキャラクターとの繋がりが増えていく感じとかがたまらなく良かったです。

本当に戦闘もストーリーも面白い作品でした。
最終ボスを倒した後も何だか名残惜しくて意味もなくLv99まで上げたりしました。
それぐらい印象に残った作品でした。

最序盤こそ同じマップの往復があるとか、敵の見た目がキモいとかあるのですが、そこさえ乗り越えられれば予想だにしないストーリー展開や戦闘の面白さにどんどん引き込まれていくと思います。
相当に骨太の作品ですが、まとまったプレイ時間が取れる方には強くオススメしたいです。

筆者プレイ時間:63時間
価格:2570円
サマーセール2024価格:2056円(20%OFF)

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ASTLIBRA Revision 外伝 ~幻霧の洞窟~

本編の戦闘の楽しさを更に楽しめる作品です。
本編は決まったマップを進んでいく形式でしたが、外伝ではランダム生成のマップをどんどん下りていく形式となっています。
敵を倒すことで得られるフォースでの強化や装備品をどんどんマスターしていくことでスキルが増えていく仕組みも変わらないです。

ストーリーとしては本編中盤の内容を補完するものと、製品版になるにあたって追加された本編終了後のシナリオが含まれます。

個人的には本編の戦闘はかなり楽しかったので、同じシステムでキャラクターを動かして敵を倒して強化や装備コンプをできるだけで楽しかったです。

まずは本編をプレイして、全クリした後でもう少し楽しみたかったら外伝をプレイするのが良いと思います。

筆者プレイ時間:24.9時間
価格:1200円
サマーセール2024価格:1020円(15%OFF)

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Pipe Push Paradise

3次元の動きが楽しめる水道管パズル

パイプを押して水道を開通させる2Dグリッドベースのパズルゲームです。
オブジェクトを押して所定の位置に収める点は倉庫番のルールそのままですが、パイプの回転という3次元的な要素があるのが本作の大きな特徴です。

具体的にはL字型のパイプを押すと90度回転し、縦になった状態になります。
またもう一度押すとさらに回転し反対側に倒れます。
こういった性質を利用してうまく配管が繋がるような位置に持っていくのが本作のパズルとなります。

ステージが進むと、パイプの向きを変えられるパネルが出てきたりとか、ステージに穴が開いていてパイプを移動させるのにも工夫が必要になったりと、よりバリエーションに富んだパズルを解くことができます。


南の島にいるような音楽が流れ、時間経過で夕方や夜になったりして、パズルを解きながらも何となくゆったりした気持ちになります。
A Good Snowman Is Hard To BuildやA Monster’s Expeditionに近い雰囲気を感じました。

パズルは簡単すぎず難しすぎずでまた問題数も程よいボリュームで、本当に「ちょうど良い」パズルゲームでした。
オススメです。

筆者プレイ時間:10.1時間
価格:1010円
サマーセール2024価格:404円(60%OFF)

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アフターイメージ

美麗で広大なマップの探索が楽しめるメトロイドヴァニア

美麗な世界を探索していくメトロイドヴァニアです。
マップを探索しつつストーリーを進めていき、スキルの取得によって行けるところが増えていく、メトロイドヴァニアらしい構造をしています。
ステージの雰囲気はOriっぽくて戦闘とかシステムはBloodstainedっぽい感じです。

本作の最大の特長はそのマップの広さです。本当に広いです。
2時間ぐらいじっくり探索してまだ1エリアの半分ぐらいしか踏破できていないとかがざらで、そういうエリアが10個以上あります。
今まで遊んできたメトロイドヴァニアジャンルの中でも最大級に広い部類だと思いました。
Ori、BloodStained、ENDER LILIESよりは広くてTEVIと良い勝負ぐらいでしょうか。

システム関連は多少不便なところはありますが個人的には許容範囲内でした。
ファストトラベルのうち任意の位置から移動できるタイプのものが消費アイテムのため、中盤までは徒歩で移動しがちでした。
また、収集要素を探知できるスキルは後々手に入るものの対象の近くに行かないと反応せず、マップに表示される機能は無い&収集済みも記録されない点はイマイチでした。
一応、マップにマークを付けることができるのでそれで対応はできます。

アクションは進行によってできることが増えていくのでどんどん快適になっていきます。
シビアな操作が要求される箇所はなく、戦闘も序盤は回復薬が少なくて苦戦するものの中盤以降は楽でした。
ただ、進行順によっては適正レベル外のマップに先に挑むことが可能で、そのエリアのボス戦などは苦労するところもありました。

武器種が充実していて8種類もあります。
武器種によってリーチや速度に差があり、またそれぞれの武器種に固有のスキルがあるので好みによって使いわけることができます。
個人的には発生が早くて連打できる双剣とリーチがあって速度もそこそこの鎌が好きでした。

ストーリーはかなりわかりづらいです。
独特の世界観があり、開幕から専門用語を説明無しに浴びせてくるので序盤は全く付いていけなかったです。
ゲーム内で説明されることはされるのですがタイミング的にかなり後だったり、別の専門用語を用いて説明されたりするため、世界観や用語は調べてしまっても良いと思います。
用語がわかりにくいだけでストーリーのボリュームはあり、会話もフルボイスで有名声優を起用していたりしますので力が入っています。

初手で言われるのがこれ

また、翻訳のせいか用語にぶれがあってわかりにくいです。
一例を上げると、天賦ポイントとアフターイメージポイントというのが登場するのですがこれらは同一のものを指しているようです。
また、ゲーム内の「アフターイメージ」という用語がいわゆるスキルを指していて、これに関連して任意スキルをいくつ同時装備できるかのポイントが存在しているのですが、それはアフターイメージポイントではないらしいです。
何を言っているんだ?

キーアイテムの位置やイベントのフラグがマップにも表示されずノーヒントのものが多々あります。
なので詰まったら素直に攻略Wikiなりガイドを見た方が良いです。
エンディングの1つも完全ノーヒントで自力で見つけるのは不可能そうなものがありました。

色々書きましたが、とにかくマップが圧倒的に広くて探索しがいがあったのでそれだけで満足できる作品でした。
探索好きのプレイヤーには非常にオススメです。

筆者プレイ時間:31.1時間
価格:2800円
サマーセール2024価格:1400円(50%OFF)

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Magicube

シンプルで品質の高い2Dパズル

16bit風の見た目&音楽の2Dグリッドベースのパズルです。
自キャラは魔法の杖で弾を前方に飛ばすことができ、この弾が壁などの障害物にぶつかると魔法ブロックになります。▽のオブジェクトの上に魔法ブロックを置くとステージクリアとなります。
ジャンプはできますが例えばタイミングよくジャンプして足場を渡って行ったり、シビアなジャンプアクションを要求されるとかそういうことはなく、純粋にパズルを解くゲームとなっています。

難易度はやや高めで結構難しいです。
ルールとしては本当にシンプルなのですが、魔法弾は自キャラと水平に飛び障害物にぶつかるまで止まらないという性質からどの問題も一筋ではいかないです。

なんなら1問目から捻ってる

ステージが進むと、スイッチを押しているときだけ実体化するブロックであるとか、魔法弾がすり抜ける透明ブロックなどが登場し、より頭を悩ませることになります。

全体として難しいですが、しかし複雑すぎないパズルデザインで最後まで楽しめました。
ゼリーとかハナのパズルが楽しめるプレイヤーにオススメです。

筆者プレイ時間:17.8時間
価格:350円
サマーセール2024価格:350円(値引き無し)

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Death's Door

見下ろし型の良作2Dアクション

死者のソウルを刈り取るという仕事を持ったカラスを操作してステージを進んでいく見下ろし型の2Dアクションです。

ソウルライクのタグが付いていたりしますが、死んでも経験値とかお金を落としたりせず、難易度的にもソウルライクにしては易しいです。
確かに死に覚えの要素はあるのですが、少なくとも似た見た目のTUNICの戦闘よりはだいぶ簡単に感じました。

ステージを進んでいくと新しいアイテムが取得でき、その度にできるアクションが増えたり行ける範囲が広がっていくのが楽しいです。
探索で見つけたアイテムで移動速度や攻撃能力を上げたりできるのですが、どれも上昇幅が渋すぎて全然強くなっている感が無い点はイマイチでした。

ボリューム的にも長すぎず短すぎず、ストーリーもちゃんとあって登場人物の個性も豊かで、探索できる範囲も十分に広くて、2Dアクションジャンルとしてはとても品質の高い作品です。
ラスボスを倒した後も探索できる余地があり、最後まで程よい満足感が得られる作品でした。
オススメです。

筆者プレイ時間:14.5時間
価格:2300円
サマーセール2024価格:575円(75%OFF!)

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Ittle Dew

ゼルダ風の謎解き主体パズルアクション

ゼルダのパズル部分だけやらせてくれる2Dアクションといった感じでかなり面白いです。
城の中を各種ギミックを解きながら進んでいき、道中の宝箱で手に入るコインを使ってアイテムを入手、ラスボスの居る部屋に向かって進んでいくような流れです。

会話がコミカルでテンポよく進んで面白いです。

マップの構成がかなり練られており、通常の進行ルートの他に多数のショートカットが用意されています。
ショートカットを駆使して一部のアイテムを入手せずにクリアする実績の他、15分以内でクリアという実績まであります。
そのため、様々な方法やルートでクリアしたり、スピードランに挑戦してみたりと何度も遊べる余地があってかなり楽しめました。
また、メインルートと関係無い腕試しパズルもあり、こちらはかなり高難易度になっています。

アクションパズルの面白い部分がギュっと詰まった良作でした。
オススメです。

筆者プレイ時間:10.2時間
価格:1010円
サマーセール2024価格:505円(50%OFF)

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Metal Unit

アイテム収集も面白いローグライクアクション

ローグライク要素のあるアクションゲームです。
同一ジャンルの有名作にDead Cellsがあります。
効果音もDead Cellsと同じものを使っていたりします。

道中でアイテムを拾いつつ、ステージの中間ポイントで回復したり装備を整えたりして、ステージ終わりのボスに挑む、というのが基本的な流れです。

ローグライクなので途中で死ぬとまたステージの最初からになるのですが、道中で入手したクリスタルで探索が有利になるスキルを取得したり、能力を恒久的に向上させたりできるため、次第に進みやすくなっていきます。

アイテム類も死ぬとロストして集め直しになるのですが、道中で入手した武器は一定時間使い続けて熟練度を貯めることでアンロックすることができ、次回からはアンロックした武器を初期装備として選んでスタートできます。
Dead Cellsでいう設計図の概念に近いです。

武器種はかなりの種類があり、メインの近接武器だけでもオーソドックスな剣、ダメージが大きいが発生が遅い大剣、ダメージは小さいが連打が効いて色々な追加効果を持つ鞭などがあります。
加えて遠距離武器、サブ武器、究極技といったものもあり、使いやすい武器を探す楽しみがあります。
最終的には全武器のクールダウンタイムを見極めながら火力を出しつつ敵の攻撃をしのいだりスキルでやり過ごしたりするアクションになりかなり楽しいです。

武器にはレアリティの概念があり、当然レアリティの高い武器ほど強いのですが、本作の面白い点として中間ポイントでできる「合成」があります。
2種類の武器を投入するとランダムで武器が出るのですが、一定確率で1つレアリティの高い武器を手に入れることができます。
うまくいけば序盤ステージでエピック(上から2番目)やレジェンド(最上位ランク)の武器が入手でき、一気に楽になります。
もちろんアンロックもできるのでそれ以降のプレイでも使うことができます。

また、一部のマップから本編とは別に用意されたダンジョンに挑むことができ、どれも高難度なのですが、踏破するとそこでしか手に入らないレア武器や大量のクリスタルが入手できたりするので手持ちの武器や回復薬の量と相談して挑むかどうか考えることになります。

あまり知名度のない作品なのですがかなり面白かったです。
周回してどんどん強い武器を集めていく楽しみがありました。
オススメです。

筆者プレイ時間:19.6時間
価格:1520円
サマーセール2024価格:304円(80%OFF!)

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Void Stranger

深い大穴の奥底へ向かっていくパズルアドベンチャー

2Dグリッドベースのパズルを基調としたアドベンチャーゲームです。
基本的には面クリア型のパズルゲームで、ロッドを使って床の位置を入れ替えて移動し、階段に到達すると次のフロアに進むことができます。

しばらく階層を進むと休憩ポイントがあり、そこで休憩するとストーリーが進行していきます。
操作しているキャラクターが何者で、何のために大穴に飛び込んで奥底を目指しているのかが明らかになっていきます。

パズル自体はそれなりの難易度なのですが、ボリュームは相当あります。
そしてこの作品の本質はパズルそのものではなく、パズルを解くことによって語られるストーリー、またパズル全体を取り巻く構造、奥底へと続くこの大穴が一体なんなのか、それを解き明かしていくことにあります。

本当にとてつもない作品でした。
1ヶ月ぐらいずっとこの作品に取り組んでいて、可処分時間を全てつぎ込んで延々とパズルを解いていました。
解いても解いても現れるパズル群に重圧を感じ、寝床に入って瞼を閉じても眼前にパズルが現れるようなこともありました。

しかしそれでも途中でやめるようなことは全く考えず、ずっと熱中していました。
「これはこういうことじゃないか」「もしかしてこういうことができるんじゃないか」そういう思いつきにずっと答え続けてくれました。

パズルアドベンチャーというジャンルでこれ以上の作品はもう出てこないかもしれません。
そのぐらい凄まじい作品でした。

万人向けの作品ではありませんが、Outer WildsやTUNICのような作品に熱中できたプレイヤーは本作を楽しめるかもしれません。

単体記事の方で、もう少し細かいゲーム紹介やTIPS、またクリア済みのプレイヤー向けの感想を書いています。
よければこちらもどうぞ。
kaiyuki.hatenablog.com

筆者プレイ時間:64時間
価格:1400円
サマーセール2024価格:1190円(15%OFF)

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The Planet Crafter

惑星の緑化を目指すオープンワールドサバイバルクラフト

不毛の惑星をテラフォーミングしていき、緑溢れる大地に変えていくことを目指すオープンワールドサバイバルクラフトです。
しばらくアーリーアクセスが続いていたのですが、正式版がリリースされたので購入してプレイし始めました。

地表に落ちている鉱石を拾ってツール類を作ったり、ソーラーパネルなどの電力装置やヒーター、ドリルといった熱や気圧を発生させる装置を作ってテラフォーミングを進めていきます。

最初は酸素タンクの容量が少ないので開始地点の近くしか探索できないのですが、ツール類を充実させていく中で行動できる範囲が広がっていきます。

探索を進めていくと墜落した飛行船を見つけることがあり、貴重な鉱石や植物の種、新たな設計図をアンロックできるICチップなどを入手することができます。

テラフォーミングを進めていくと灰色だった空が青空になり、雲ができやがて雨が降るようになり、不毛だった大地に湖ができて植物が繁栄して、といったように自身の行動によって惑星の様子が変わっていくのはなかなかできない体験でした。

オープンワールドサバイバルクラフトらしく、ちょっと遠くへ足を伸ばして見たことのない景色を見ることができたり、他の地域では手に入らないレアな鉱石を見つけて、これは何に使えるのだろうとワクワクしながらチェスト一杯になるまで収集して拠点に持ち帰るのが本当に楽しかったです。
筆者はオープンワールドサバイバルクラフトというとサブノーティカぐらいしかやったことが無いのですが、探索と収集は同じぐらい楽しかったです。

テラフォーミングのための設備は段階が進むにつれてどんどんアンロックされていくのですが、1つ上位の装置が10倍以上の効率だったりするものの、次の段階までの要求量も同じように指数関数的に伸びていくため、次々に新しい設備を作らないといけなくて忙しさを感じました。
この辺りはプレイスタイルにより受け取り方は変わりそうです。

ときどき衛星で通信が届いたり、同じように惑星のテラフォーミングに挑戦した先人のメッセージを各地で見つけたりと、ほんのりストーリー要素があった点も良かったです。

探索やクラフトが好きなプレイヤーにはとてもオススメです。

筆者プレイ時間:40.4時間
価格:2800円
サマーセール2024価格:1680円(40%OFF)

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ANIMAL WELL

謎解き要素のあるパズルプラットフォームアクション

2Dドット風のパズルプラットフォームアクションです。
マップが広く、探索によってアイテムを取得でき行動範囲が広がっていくメトロイドヴァニア要素もあります。

特に説明も無く始まり、マップを進んでいきます。
操作キャラがどういう存在で、何のために進んでいるのかなどはゲーム中では特に説明されず、そこがゲームの主題でもなさそうなので深く考えなくていいと思います。

本作の特長としてかなり隠し通路が多いです。
隅々まで探索しているとここ通れるの!?という箇所が数多くあり、隠し通路の先には収集アイテムが置かれていたりするので探索しがいがあります。
マップをよく見るとほんの少し隙間が空いていたり色が薄くなっている壁があったりするので注意深く観察するのが大事です。

マップの進行順は特に決まっておらず、特にこのエリアから行かないといけないみたいな縛りも無いのでかなり自由度が高いです。
アイテムの取得順によっては大幅なシーケンスブレイクが可能だったりしてかなり面白いです。

このゲームは探索を進めていくと一旦はエンディングに到達することができ、そこまではメトロイドヴァニア要素が強いのですが、そこから段々と謎解き要素が強くなってきてゲームの性質が変わってきます。

冒頭でも述べたのですが、このゲームは操作キャラが何のためにマップを駆けまわっているのか特に説明がされません。
なので、エンディングに到達したあとはマップを更に探索する大義名分がゲーム側から特に提示されません。
(別にエンディングまでの行程も特に理由は無いのですが)
そのため、もっと探索を楽しみたい、行ってないエリアを埋めたい、謎を解き明かしたいというプレイヤーの純粋な好奇心に基づいてその後のゲーム体験が展開されます。
そしてこのゲームの最大の特徴は、その好奇心を受け止めてくれるだけの枠組みが用意されている点にあります。

残念ながらいくつかの謎は1人で解くには難しすぎたり、そもそも1人では解けない謎があったりするのと、謎かと思ったら謎ではない、ある条件を満たしてしまうともうそのデータでは解けない、通常手段では解けない(チート対策)というものまであるので、数時間やって進捗が無くなったぐらいでガイドを見てしまうのが良いと思います。

上記のような点はあるのですが謎解きの数々はとても楽しめました。
マップを隅々まで見ると1マスだけ不自然な空きがあって行ってみると隠し部屋があったり、トゲだらけの部屋でどう見ても進めなさそうだけど解法を閃いてやってみたら突破できたり、とにかく「これってこういうことか!?」や「こうすればできるんじゃないか」という気付きの連続でした。

探索や謎解きが好きな方、FEZやTUNCが楽しめたプレイヤーにオススメです。

筆者プレイ時間:22.8時間
価格:2950円
サマーセール2024価格:2655円(10%OFF)

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終わりに

今期も多くの面白いゲームに出会えました。
本記事で紹介した中で1つでも気になったものがあれば、セールを機に手にとってもらえれば幸いです。

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