[ITG] L-TEK Dance Padの購入と改造

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概要

自宅でもダンスゲームを楽しみたい!と思うプレイヤー向けにコントローラがいくつか発売されています。
本記事ではその中の1つであるL-TEK Dance Padの購入方法と改造の方法について紹介したいと思います。

今回L-TEK Dance Padを選んだ理由ですが、
自宅用のコントローラを探している中で、比較的評判が良かったためです。
また日本での購入報告も多く、公式サイトで注文すれば面倒な手続きいらずで入手できそうだったことも決め手となりました。

購入について

下記の公式サイトから購入できます。
https://www.maty-taneczne.pl/

普通のネット通販と同様に、商品を選択してカートに入れて、発送先を記入して決済するだけです。
決済方法はクレジットカードやpaypalが選べるようです。

今回購入したのはこの商品です。
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記事作成時点では24h shippingの商品が無くなっていましたが、1000円程度しか差額が無いので選べる場合は24h shippingの商品を選んだ方がよいかと思います。

ちなみに、
・Dance mat DDR USB EX PRO
・Dance mat EX PRO Metal Black
の違いについて問い合わせましたが、4隅の使用しないパネルの素材が違うのみで他は全て一緒とのことです。
(一応、後者の方が2kg軽いという違いはあります)

踏み心地も特に変わらないと思うので、特にこだわりが無ければDance mat DDR USB EX PROの方で良いかと思います。

また、START/SELECTボタン付きモデルがあります。
今回は選択しませんでしたが、選曲を足で完結できるようになるので便利かもしれません。

バー付きモデルも販売していますが、各ご家庭の環境によってはこちらを選ぶのも良いかもしれません。
ちなみにレビューによると結構揺れるようです。

決済完了~発送~到着まで

支払総額はパッド本体184€+配送料150€+決済手数料9.69€で合計343.69€、これに関税の2200円を加え、130円/€換算で約47000円でした。

決済手数料は決済方法により変わります。クレジットカードでの決済が決済手数料も安く、注文時点で決済が済むので良いかと思います。
関税は別途支払い用紙が送られてきます。(今回は商品の到着から約2週間後に用紙が届きました)

国際配送業者はFedexで、最後の日本国内の輸送のみ西濃運輸でした。
Fedexの場合はHPでトラッキング情報を見ることができます。

4/26の夜に決済を完了、24h Shippingの物品を購入したので4/27にはポーランドから発送され、その後フランス→インド→中国→ベトナムを経由して4/30には日本国内に入りました。
5/1からGWに入ったこともあり税関手続きが結構かかり、5/4に税関手続きが完了、GW明けの平日である5/6に自宅に届きました。

概ね10日程度、上手くいけばそれより短い日数で手元に届くのではないかと思います。

開封~動作確認

国際輸送されるだけあって梱包は結構頑丈な作りになっていました。
(といってもハサミかカッターがあれば十分梱包を解くことができます)
同梱物はシンプルにPad本体とUSBケーブルのみで、開封してすぐ踏めるようになっています。

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外観

大きさは85cm×85cm×3cm程度です(USBケーブル接続時の出っ張りやねじ厚み、裏側の緩衝材の厚みを含まず)
厚みがあるので、踏んだときにパネル全体がたわんだりということはありませんでした。
また踏んだ時にパネルから特別に気になるほど大きい音が出るということも無かったです。
(ゲームの性質上、ある程度の音は出ます)

改造について

L-TEK Dance Padは比較的評判のいいコントローラですが、構造上パネル中央部を踏んで沈み込ませないと反応しないため、未改造だとあまり踏み心地や反応が良くありません。
そのため、penny modという改造方法が広く知られています。

パネル内部に2枚の金属板があり、パネルを踏み込むことで上側の金属板がたわんで下側の金属板と接触し導通するという仕組みなのですが、この2枚の金属板の間にpenny(硬貨)を挟むことで金属板間のマージンを減らし、少し踏んだだけで反応するようにさせるという改造となります。
(参考 How to penny mod an L-TEK dance pad - YouTube)

これだけでもまあまあ良いパネルにはなるのですが、構造上どうしてもパネル端を踏んだだけでは反応しないことが多いです。
かといって、ギリギリの厚みにすると反応しっぱなしになったり過反応になったりします。
また、上下左右のパネルと中央パネルに少し段差があるのも気になります。

色々試行錯誤して、
・パネル端を少し踏んだだけで反応する
・過反応が起きない
・フラットパネル
のコントローラができましたので、改造方法を紹介します。

必要なもの

・両面導通可能なアルミテープ(厚み1mm以下、幅1cm、5m以上を推奨。3M製の下記を購入したが在庫切れのようなのでTeenitor製のものでもいいかも)
・1mm厚のゴム板(スーパーフラットパネルを目指す場合は2mm)
・両面テープ
・1mmまたは1.5mmのプラスチック板またはアクリル板(加工が容易で硬ければなんでもよい)
・クリアファイル(厚みの微調整用)
・ハサミ
・プラスドライバー(頻繁にネジを開け閉めするので電動のものがあると良いです。下記を買いました)
www.amazon.co.jp
www.amazon.co.jp

①penny mod風の改造

プラスチック板またはアクリル板を60mm×35mm程度にカットします(4枚)。
1.5mm厚程度であれば普通のハサミでも十分切れます。
切った板にアルミテープを巻きつけて、表裏面が導通するようにします。(金属板の代わり)
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アルミテープを巻きつけた後、片面の一部に両面テープを貼り(面全部を覆わないように注意)、2枚の金属板の間に挟みこみ両面テープで固定します。
このとき、上側の金属板に接触していないことを確認しておきます。ほんの少し空いていればOKです。
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下側の金属板と土台部分に微妙に段差があり、そのままではうまく固定できないので、クリアファイルで段差部分の厚みを微調整しています。

改造ができたら入力チェックを行い、反応しっぱなしになっていないかをチェックすると良いです。

penny modではなく1mmまたは1.5mmの板を使うのは微調整のためです。
パネルを開けるとわかりますが、2枚の金属板の間は樹脂とマジックテープで止めてあるだけでかっちりした構造になっていないので、パネルそれぞれで金属板間の距離がまちまちになっています。

今回購入した筐体のケースだと上下右は1.5mm厚でぴったりでしたが、左は1.5mm厚だと反応しっぱなしになってしまい1mmで再作成する必要がありました。
1mmの板のみ購入してクリアファイルで厚みを調整するやり方でもいいかと思います。

プラ板を用意する必要はありますが、こちらの方が微調整しやすいのでpenny modよりオススメです。

②パネル端でも反応させる改造

(こちらの内容を参考にアレンジしました:L-TEKパネル(L-TEK pad)改造2|あさくら|note)
パネル内部と外したパネルの裏側に下記のようにアルミテープを貼ります。

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赤枠が下の金属板、青枠が上の金属板と導通する
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パネル裏側の写真 〇の箇所が青枠の箇所と接触する

土台側のアルミテープは下側の金属板に繋がり、パネル裏のアルミテープは上側の金属板に繋がっています。
これにより、パネルの端を踏んだだけでも反応するようになります。
このままだとパネルを置いただけで反応しっぱなしになってしまうので、アルミテープの上から切ったゴム板を貼り、一定の力で踏んだときにだけ反応するようにしています。

③パネルの底上げ

1mmのゴム板を1cm×5cm程度に切り、パネル内部に下記のように貼り付けます。
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1mmでもかなりフラットに近いパネルになりますが、完全フラットを目指す場合は2mmでも良いです。ネジを締めた際のパネルのたわみが大きく、パネルに負荷がかかりそうだったので今回は採用していません。

以上の改造によりかなり踏みやすいパネルにできました。体感では立川WGCのITG筐体ぐらいの踏み心地、反応にできたと思います。

あとはパネルの材質上グリップが効きすぎるため、もう少し滑りやすくする必要はあるかなと思います。
シリコンスプレーも試してみましたがイマイチでした。

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ちいかわはそんなこと言わない

なお、更に感度を高める場合はFSRセンサを導入するという方法があります。
興味がある方は調べてみてください。

終わりに

本記事がL-TEK Dance Padを購入しようか悩んでいる人や、改造方法に困っている方の助けになれば幸いです。