概要
今年も恒例の本人譜面と偽装譜面を予想しあうDOUBLE PRETENDERS5が開催されました。
作成した譜面を振り返ると共に、どのように本人/偽装作者を予想していったかを記事として残したいと思います。
- 概要
- 予想シートと結果
- 自選曲:Heathenism dogma
- 偽装譜面:Elysian Reverie (選曲者:paraphさん)
- 作者予想
- 総評
予想シートと結果
自選曲:Heathenism dogma
BOFXVIIのendemize、Bた作22の杪冬の願いも候補にありましたが、Stellaロダにあったst7相当の譜面がかなり面白かったのとMV付き+曲調も好みだったので選曲しました。
この曲の譜面でやりたかったことはほぼ下記のツイートに詰まっています。
LN絡みの装飾とサビ直前のこれ良すぎ、100点満点中の10000点ぐらいあげたい pic.twitter.com/xnuM2VtZ9P
— kai_yuki (@kai_yuki) 2022年3月4日
ギミックのうち短LNの箇所については、最初はシンプルに短ホールドで表現することを考えました。
ただ実際に作ってみると曲全体としてAメロぐらいしか休憩箇所が無く、ここも16分にしてしまうとちょっとしんどいかなと感じたため地雷で表現しました。
ストリームに関しては曲の疾走感を意識して気持ちよく置いたので、確かにいつもより4545に入る前の地団駄は少ないかもしれません。
あまり渡りの手前の地団駄は意識していなくて、どちらかというと渡る直前の重心の位置を意識しています。
また昨年末からPIUのダブルを再開したので、配置が少し引っ張られているかもしれません。
32分3連は単純に元譜面合わせです。
またS.O.M.E.D.A.Y DX14でも使用実績があります。
直近ではす~ぱ~なぞぷよ ルルーのルー ラストバトルDX14で24分3連ですが同様に使用しています。
「反転の世界へ」の反転配置は作りながら思いついたもので、MVに合わせた装飾となっています。
偽装側の譜面は非常に良くできていて、全体を通しても違和感を感じる箇所がほぼ無かったです。
(強いて言えば開幕の「望んでた」がボーカルに合わせていなかった点と1234321みたいな「く」の字配置がちょっと多いかなというぐらい)
特に良かった箇所を箇条書きで上げると、
- 盛り上がりに合わせた階段上の1P→2Pへの移動(13小節目)
- イントロ終わりで音程に合わせた2P→1Pの16分(15小節目)
- 滝に入る前の4分(17小節目)
- 3小節片側で踏んで4小節目で移動(18小節目~)
- 曲通りの24分、32分(25小節目)
- 32分地団駄を中央に持ってきている(25小節目)
- はぁ~(1234逆階段)(36小節目)
- みをのこ(4個1セット配置)(40小節目)
- るぅ~(こぶし)(32323)(61小節目)
- 滝の多くを右足始動にしている
あとは偶然かもしれませんが50小節目の滝のみ左足始動になっているのも良かったです。
これは60小節目からサビの滝を右足から始める+59小節目のBMSでいうLN皿を左足で踏ませるためには逆算すると50小節目の滝を左足から始める設計にする必要があるからです。
偽装者の予想ですが、ここまでの譜面を作れるとすると過去に偽装をしたことのある人と想定し、その中で他の予想の兼ね合いでtenenoさんを選択。
配置に関して細かな記載をしているにも関わらずギミックについて触れていないことも判断ポイントにしました。
(と予想のコメントに書いたら追記されていましたが)
結果はGOLDKINEさんで不正解。
全く考えもしなかった人で正直驚きました。
ほとんど時間をかけずに作成したというようなことを言っていましたがそう思えないほど完成度が高かったです。
本人当てで偽装の方に票が集まったのは意外でした。
偽装譜面の出来が非常に良いので、滝の配置などから本人/偽装を当てるのは不可能だったと思います。
なので今回は純粋に音楽性の勝負となったかと思います。
この結果は自分の音楽性(表現したいもの)が伝わっていないということなので残念でした。
DP4までは作成者に元譜面の動画や過去作成譜面の動画などのメモを渡していたのですが、今回は自由に作成してもらおうと思って特に渡していませんでした。
予想期間後もフェアじゃないかなと思い↑のツイートには言及しませんでした。
譜面を比較してもらえればわかるだろうと思ったのですが、やっぱりちゃんと伝える努力をしないと伝わらないものだと痛感しました。
次回以降はより音楽性を伝えられるようアピールしていこうと思います。
偽装譜面:Elysian Reverie (選曲者:paraphさん)
paraphさんの偽装に当たったときに真っ先に思ったのが「普通にやっても勝てないな」でした。
paraph譜面の本人予想はDP1~4まで振り返ってもほぼ100%本人側に票が集まっています。
これはそもそも譜面作成難易度が高いこともあるのですが、表現が変なんですが「本人が作る本人譜面の精度が高い」んですよね。
常に100点満点の譜面を出してくるというか、疵が無いというか。
なので、どれだけ譜面を精巧に作ったところでそれは劣化paraphにしかならないだろうなと感じました。
そこで今回は「paraphさんを超えた譜面を作る」「誇張しすぎた難しすぎる譜面を作ることで予想者を惑わす」という戦略で譜面作成に臨みました。
譜面作成し始めたのですがいきなりBPMが124じゃなくて戸惑いました。
とりあえず譜面を仮置きしたところでDX14ぐらいしかなかったので、そこからふりかけをパラパラと配置し間を埋めました。結果としてDX19ぐらいになったので良かったです。
こんなのparaphさんが作るわけないと自分でも思ったのですが、ハンクラの気持ち良さを大事にしたいと思いそのまま提出しました。
★20banana manみたいなの一度作ってみたかったんですよね。
ここはサリエリリスペクトでした。
結果としてはやはり無理筋だったのか予想を外すことはできませんでしたが、チャレンジした価値はあったのではないかと思います。
作者予想
PARALLEL★PRISM (選曲者:AKUDOさん)
予想:
・後ろ通し(7小節目)
・同じ足から入るとスライドが必要になる配置(10小節目)
・思わずRRRと踏みたくなる778(36小節目)
・黄金パターンの1+4→245(61小節目)
など、随所に本人要素がみられるDX14側を本人として選択。
アクセントに同時を置いている、27,28小節目の2P↑アクセント、開幕の3+5→4(左足)はDP3の無敵☆momentの開幕と同じなど過去譜面にあった要素の存在から偽装側はOKUNOさんと予想。
結果:
本人譜面は DX15側で不正解、偽装もHLWさんで不正解。
結構自信のあった予想でしたがかすりもしてませんでした。
確かにDX15側にも本人要素が無くはないのですが、DX14側を偽装と見抜くのは無理だったと思います。
強いていえば最後のホールドが変な場所で終わっているぐらい?
また、正解を知った上であらためてDX14を見ましたがHLWさんらしい配置もWUG要素も全く出てこないのでどちらにせよ不可能だったと思います。
見事な偽装でした。
XL TECHNO -More Dance Remix- (選曲者:GOLDKINEさん)
予想:
確かGOLDKINEさんはチュウニのXL TECHNOに関して何か言ってたなと思って探したところ下記がヒット。
XL Technoリミを2回やりました。
— すー (@11_90_) 2021年11月26日
どっちも最後でボロッボロになってよくわかんなかったので研究しますん。
楽しいけど俺が楽しめたのって結局EXCのyoutubeチャンネルの動画で全交互の面白さを知ったからであって普通にこのゲームやってる人は面白くないって本当に思ってそうだなぁって譜面だった。 pic.twitter.com/lGzFN8vTTa
AJ動画も見つけました。
というわけでチュウニの紫譜面を交互に踏めるITG譜面に落とし込んでいるBRONZEKINE側を本人として選択。
SILVERKINE側ですが、特徴的なBPM変化、速度変化していないのに加速し続ける譜面、見た目重視のトルネードなどからAKUDOさんと予想。
結果:
本人譜面は DX14(BRONZEKINE)で正解、偽装もAKUDOさんで正解。
ここは簡単でした。
Mario Paint (Time Regression Mix for BMS) [D-ANOTHER] (選曲者:HISAさん)
予想:
音源がD-ANOTHERで指定されている以上、明らかにfofを意識しているだろうなと思いました。
出てきた譜面があまりにも異なっていたのですが、16分を置くならこの発想だろうというのがDX19側で、かつ滝の入りが一拍前でfofのSM25と同じだったり、なんでもないアウトロで遠い配置を置いていたことからこちらを本人と予想。
DX1992側は正直何も手がかりがなく、消去法でKITUNEさんを選択。
ただ、1992という数字からマリオペイントの発売年以上の意味があるかもしれないと思い、根拠にはなりえるかなと考えていました。
結果:
本人譜面は DX19で正解、偽装もKITUNEさんで正解。
KITUNEさんがDX1992側の譜面にツイートで触れており、自分が作った譜面に言及するかな?と思い、直前まで変えようか悩んでいたのですが変えなくて良かったです。
Rubia (選曲者:HLWさん)
予想:
DP5予想のハイライト。
正直この2譜面の配置とか手癖とかから本人を予想することは不可能です。
また、崩壊3rdをプレイしていないのでどちらの譜面の解釈が正しいのかを考えるのも不可能でした。
(tenenoさんが詳しい考察をコメントに書いていましたがどちらももっともらしいなと思いました)
ここで決めました。
MVと地雷を合わせるアイディアは過去のHLWさんの譜面に無かったと思います。
他にも色替えの新ギミックを考えるとこっちをHLWさんにしたくなるのですが、Senti側の色変えを見ると細かなBPM変化を挟んでいて、これを綺麗に見せるために逆算でギミックを思いついたということにしました。
気付いてしまった。 #DP5GL pic.twitter.com/ZPZC0LUA3W
— paraphrohn (@paraphrohn) 2022年4月22日
主催が予想締め切り24h前頃に上記のようなツイートをしていましたが前回のようなことがあったため無視しました。
結果:
本人譜面は DX19(Hua)で不正解、偽装はparaphさんで合ってましたが本人と逆だったので不正解。
ここはもう仕方なかったと思います。
一応、序盤の形がGachi譜面に見られるような交互系かそうでないかはヒントになりえたかもしれません、が今回の予想は基本的に無理でした。
Drift (選曲者:KITUNEさん)
ジンギスカン(選曲者:OKUNOさん)
予想:
・開幕から東北の譜面
・ノンバーでギリギリできそうな譜面構成をしている
・シキシキしている
などの理由からDX13側を本人と予想。
偽装については地雷の使い方、14541のような配置、全体的な配置のきつさからQさんと予想。
結果:
本人譜面は DX13で正解、偽装はHISAさんで不正解。
後から考えると地雷の使い方やアー!(1+8)からDP3の恋メリ本人譜面を連想して当てられる可能性ももしかしたらあったかもしれません。
Blue Sky in Heart (選曲者:Qさん)
予想:
Qさんの譜面はあまり振り回し要素が強くない印象があり、あとは地雷の使い方からDH10(U)側を本人譜面として選択。
DH10(I)の方は昔の駒込譜面のような振り回しがあり、DP4の偽装で似たような振り回し譜面を置いていたHLWさんを選択しました。
結果:
本人譜面はDH10(I)で不正解、偽装もOKUNOさんで不正解。
DP1~4のどれとも違う譜面傾向だったのでこれを当てるのは難しかったなと思います。
霖風 (選曲者:slaimさん)
予想:
音取りと自己紹介大階段が3回も入って大盤振る舞いであることからDX14を本人と予想。
DX12側はホールドの使い方や譜面構成含め全体的にPIUっぽい譜面であったことからtenenoさんかGOLDKINEさんと予想し、tenenoさんをHeathenism dogmaに割り当てたので偽装はGOLDKINEさんと予想。
結果:
本人譜面は DX14で正解、偽装はtenenoさんで不正解。
読みは良かったですが嚙み合いませんでしたね・・・
総評
DP4の総評で、音楽性の違いで解散するためにお互いの音楽性の理解が必要なんだと思う、ということを書きました。
DP企画は.5系も含めると今回で7回目となり、お互いの譜面傾向を十分に認知し、偽装の精度も上がってきた結果、配置うんぬんでなく「曲に対する譜面の構想がどちらの方がより本人らしいか」、というレベルまで来たのかな、と思います。
そういう意味ではDP5にしてついにDOUBLE PRETENDERSが始まったのだとも言えると思います。
個人的にもDP1~5でDPストリームの置き方は参加者に十分伝わったかなと思うので、今後はより音楽性重視で臨みたいと思います。
主催のparaphさんありがとうございました&忙しい中お疲れ様でした。