概要
前回のDP3から約半年、本人譜面と偽装譜面を予想しあうDOUBLE PRETENDERS4が開催されました。
作成した譜面を振り返ると共に、どのように本人/偽装作者を予想していったかを記事として残したいと思います。
- 概要
- 予想シートと結果
- 自選曲:Memoria
- 偽装譜面:無敵シュプレヒコール ~このSを、聴け!~(選曲者:OKUNOさん)
- 作者予想
- 総評
予想シートと結果
自選曲:Memoria
選曲理由と譜面の特徴
Recollectionするには原曲が必要だったためです。
譜面の考え方については基本的に前回、前々回に書いた通りです。
開幕
この開幕はやるとしたら全部8分か今回のような取り方になるかなと思います。
ちなみに偽装側ではスキップになっていますが、同時が絡むとかLNが絡むとかで入り足を調整する必要があるなど理由が無ければ交互に踏みたいのでスキップになることはまず無いかなと思います。
サビ
今回の曲だと、
①あの日↑ に見た↓
②水面↑ の花↓
③涙↑ が写↓
④りーーー→
以下①②③④の繰り返し
の16分8個単位で配置を考えることになります。(矢印は音程のイメージ)
渡りや前後の配置から必ずそうなるわけではないですが、
8個毎にリセットになるのでそれぞれの塊の頭は(右足始動だと)4か8になることが多いです。
1サビはこの特徴が結構顕著に出ています。
また、①②③は音程のイメージの通り音程の上がり下がりが対称的なので配置も対称的にしたくなります。
④は①②③と違って付点リズムでなく全音符なので前回も触れた4個4個の配置がきれいにはまります。
サビ後半はStart Over agaInでも使ったホールド含みの混フレです。
ちなみにホールド含みの混フレの場合、ホールドは音程に合わせた配置にする傾向が他以上に高いです。
(音程に合わせるために前後の配置を調整することもある)
Aメロ~Bメロ
滝の開始位置について、曲だけ聞けば偽装側の位置で合っているんですが、MVを見ると騒がしい~のパートと手をひかれ~のパートは一繋がりなのでここは休憩になります。
2サビ
基本的な考え方は1サビと同じなので割愛します。
偽装ですが、全体として配置が古いストリーム譜面っぽさがあるものの、全体として近い譜面を作っていただいたと思います。ありがとうございます。
ちなみに、今回のMemoriaは基本BPMが140と遅めなのでお好みでRateをかけることで好みの悲しそう度合いにすることができます。自譜面もRateをかけることを想定して作っています。Rate1.4辺りまで来ると常に悲しそうになるのでオススメです。
偽装譜面:無敵シュプレヒコール ~このSを、聴け!~(選曲者:OKUNOさん)
偽装はOKUNOさんの無敵シュプレヒコールが当たりました。
曲を聞いて真っ先に思ったのは「このBPM帯で本人が書いてる譜面無くない?」でした。
OKUNOさんの譜面の特徴としては、
・全く何の音にも合わせてないことは少なく、何かしらの音に合わせている
・曲の盛り上がりに合わせた譜面
・アクセントに合わせた配置
・中央付近のかなり難しめの捻り
・同時でのキメ
・何等かの譜面の引用
辺りかなと思います。
この辺りを意識しつつ、前回DP3のきのさんの偽装で感じた「難しい譜面にしすぎない」「せわしない譜面にしすぎない」というのも考えながら置きました。
あとはDP1のトシさんの偽装で体重移動についても指摘があったので、ノンバーでも違和感無く踏めるように体重移動が急にならないように意識して配置しました。
イントロ
いきなり悩んだ箇所で、最後まで何度も修正した箇所でした。
最初は音通り取って配置したところで「こんなん置くわけない」となったので、8分にまとめるか悩んだのですが、わかりやすい音が鳴っている箇所でもあったので8分にはまとめず、簡略化した配置に収めました。
Aメロ
開幕は何回か書き直してこの配置になりましたが、ホールドを追い越す配置はどちらかというときのさんやトシさんがよく使う配置でおくのさんはあまり使わない気がします。
前回の無敵☆momentの譜面を見つつ、同時を混ぜた配置を意識して置きました。
Aメロ終わりのボックスはややわざとらしいかなと思いつつ個人的にしっくり来たのでそのままにしました。
Bメロ
この辺りの歌詞のリズムをどの程度忠実に取るかも悩んだところです。
結果的に20小節目のみ16分を取って他は丸めてます。
サビ
「お前が一番 お前が一番」の短いホールドはモルックです。
結構難しめの配置を置いたつもりでしたが本人譜面見ちゃうと全然そうでもないですね・・・
サビはノリノリで踏めるようにアクセント同時を多用しています。
「癖に刺さる」は歌詞そのままに刺さったイメージを譜面にしています。
間奏
イントロと同様ですが、サビの直後なのでイントロ以上に間引いて一部は大胆に8分のみにしています。
Cメロ
サビ前の休憩であることを意識してかなり簡単にしています。
2サビ
「3 2 1」で地雷を置くのは真っ先に浮かんだ配置でした。
少しおしゃれに捻った身体の形で地雷が来るようにしています。
ハイ落ちたーーまでは気が回らなかったです。
アウトロ
イントロのミラー配置です。
本人譜面は過去の駒込譜面の引用だったりハイ落ちたーーで今まで一度も使用していない(と思われる)ワープを使っていたり、ちょっとこれに寄せるのは難しかったなと思います。
ただシートのコメントや配信等で「こっちが本人っぽさがある」「両方本人では」などの反応をもらえて嬉しかったです。
予想シートに書いた内容は本人予想をできるだけ攪乱するつもりで書いたのですが、自分が偽装を作っているということを忘れれば割ともっともらしい理屈になったのではないかと思います。
実際ワープとか3枚抜きは過去譜面で一度も見た記憶が無いので、
tenenoさんの偽装で手癖が移ってしまったのかな?と思いました。
作者予想
ULTRA MEGA HAPPY PARTY!!!(選曲者:AKUDOさん)
予想:
開幕のテレレレレーで気前よく5連階段を置いているDX15の方を本人として選択。
6~8小節目の音取り、9小節目のスキップ、前回のすーさんの偽装で出てきたスタッターギミック、43小節目の滝の入りなど本人らしさを前面に感じました。
偽装はtenenoさんを選択。
全体的にAKUDOさんっぽい要素が散りばめられており、かつ譜面の構成が緻密であり完成度の高い譜面だったことからtenenoさん、paraphさん、slaimさん辺りを連想し、癖の要素からtenenoさんに絞った感じです。
結果:
本人譜面はDX15で正解、偽装もtenenoさんで正解。
癖だと思っていた配置がそうではなかったので当たってラッキーでした。
Lemon(選曲者:BMTさん)
予想:
最初はDH7側を本人にしていましたが、踏んでみるとDH8の方が体重移動のさせ方とかリズムの取り方がより本人らしいと感じたのでDH8側を本人で選択。
DH7はすーさんを選択。中央付近の足回しが全然出てこない、リズム取りなどから消去法っぽい感じで選びましたが、強いて言えばサビで出てくるタタッタタの形が過去のすーさんの譜面でよく出てきた形かなと思います。
結果:
本人譜面はDH8で正解、偽装はKITUNEさんで不正解。
KITUNEさんをウルトラマンに割り当ててたので当てるのは難しかったです。
全然関係ないですが米津玄師といえば、
チラチラ端の方にムックのパチモンみたいな奴が居るなと思ったら全く気づかないうちに画面中央にデカデカと登場してアハ体験のビデオ見てる気分になれるフローライトのMVがオススメです。
Japanese Boy(選曲者:GOLDKINEさん)
予想:
・サビの6パネはPIUのミッションかStepmaniX再現かと思ったが、特にどちらにも入っていないようなので、置けるとしたら本人
・全体的に後ろ通しが多く、タカッタカの黄矢印が同じ足になる特徴的な配置も多い
という理由でDH11側を本人で選択。
前後の流れを見ると繋がってない箇所や滝中の同時、2連などの特徴から偽装はAKUDOさんと予想。
結果:
本人譜面はDH11で正解、偽装もAKUDOさんで正解。
ここは当てている人も多く簡単でした。
メニメニマニマニ(選曲者:HISAさん)
予想:
全体的に勢いのある、てーきゅうらしさを前面に感じるDH12を本人側で選択。
偽装で置かないであろう1458やナイスショットも選択の助けになりました。
DX9側はslaimさんと予想。11小節目の8765、37小節目のサビ前の盛り上がりに合わせた左→右の配置など、明らかに音程を意識した配置があったことから予想しました。
結果:
本人譜面はDH12で正解、偽装もslaimさんで正解。
DP2でslaimさんの偽装をして特徴を掴んでいたのでうまく予想できたかなと思います。
Moon Halo(選曲者:HLWさん)
予想:
本人は明らかにDX29側です。
Moon Haloはキアナ・カスラナが姫子と決別し、未来に向かって進んでいく、そういう曲らしいです(コメント欄より)
赤矢印(姫子)が間奏とラスト1ノーツで入ってくることに気づいてエモい気持ちになりました。
戦乙女の食卓II見ていて良かったなぁと思いました。(今調べて姫子がどのキャラかわかった)
偽装はBMTさんを選択。過去譜面の引用が大半なのでほとんど予想できないんですが、0:36にあるそのままの足で踏めない同時を見て決めうちで選びました。
結果:
本人譜面はDX29で正解、偽装もBMTさんで正解。
ここはあまり当たってる気がしなかったんですが当たって良かったです。
29の謎を解説してもらってようやく理解しましたが、自分も含め全員誰も予想期間にたどり着けなかったので、
裏を返すと次に偽装に当たった人は難易度に適当な数値(例えば37とか46とか)を入れると本人予想を攪乱できる可能性があります。
CATCH FIRE(選曲者:KITUNEさん)
予想:
・開幕のソフランは作者じゃないと置かないと思う
・後半で8分ずれてるが偽装だったらやらないと思う
という理由でKAITUNE側を本人で選択。
偽装は正直悩んで、最初はparaphさんを置いていましたが、
同時回りがかなり怪しかったのと、
kai「端まで行って折り返す配置はparaphさんも良く使う印象ですね」
paraph「そうですね(驚異の凡才を見ながら)」
kai(偽装で置いただけで自分はこんなん置かないと言いたいんかな)
と思い外しました。
変なところに居るという発言も気になりました。
最後は消去法でHLWさんとQさんで迷ってQさんを選択。
結果:
本人譜面はDX11(KAITUNE)で正解、偽装はparaphさんで不正解。
なんで????
Pristine Realm(選曲者:paraphさん)
予想:
DX16を本人と予想。ここまで難解なLN譜面を置けるのは本人しかいないと思いました。
DH11ですが、2枚抜き含む滝から一見tenenoさん辺りを予想したのですが、
tenenoさんであればparaphさんが崩壊3rdの曲で滝を置くわけがないと考えると思うので除外。
前回DP3の偽装で似たような2枚抜き含みの配置を置いていたことからOKUNOさんを選択。
結果:
本人譜面はDX16で正解、偽装もOKUNOさんで正解。
ただOKUNOさん自身の手癖は全く偽装譜面に出ておらず、
前回tenenoさんの偽装に当たっていなかったら予想は難しかったと思います。
だってフォーリンラブ(選曲者:Qさん)
予想:
今回一番本人当てが難しかったところです。
回る 回るで回らせるなら地雷誘導ではなく配置で回らせるのではないかと思ったので
DH9側を本人として選択。
前回の偽装で、必ずしも音合わせしない傾向があったこともDH9側を選ぶ決め手の1つとなりました。
偽装はparaphさんを選択。ラス滝がかたぎり譜面っぽいと思いましたが、
でもかたぎり譜面では2連や3連を使わないよなぁとも思ったのでこじつけに近かったです。
他に置くところが無かったのが正直なところです。
結果:
本人はDH8で不正解、偽装はHLWさんで不正解。
偽装は全く候補にも挙がらなかったのでお見事でした。
答えを見てから改めて確認するとWUGってる箇所があったりするので、
本人当てが正解なら当てられる余地があったのかもなぁという印象でした。
本人譜面のラストは本人が好きな配置、とparaphさんの解説にはありましたが、
前回の偽装で過去譜面一通り見たはずなんですが思い至らなかったので、
本人当てを外しても仕方なかったかなと思います。
Can't it be true(選曲者:slaimさん)
予想:
26同時、小階段、音程に合わせた配置、大休憩など本人らしい要素が多いDX13を本人譜面として選択。
偽装はHISAさんを選択。
配信でCan't it be trueプレイ時に「どっちがサイコマンティスだよ」(14:58)という発言があり、
DP3時にHLWさんの偽装が当たって譜面を作っていたときに「サイコマンティスと戦ってる感じ」
という発言があったことから本人譜面のことをサイコマンティスだと仮定するとつじつまが合うことから選びました。
テストプレイはしていない(1:20:45)→テストしていたら譜面ずれに気づくはず
交互に踏めない箇所を自然にスライド(14:11)
辺りも裏付けになりました。
結果:
本人はDH13で正解、偽装もHISAさんで正解。
HISAさんの偽装は今まで配信を見て予想しているのですが今回も当てることができて良かったです。
ウルトラマンマックス(選曲者:tenenoさん)
予想:
tenenoさんのこのタイプの譜面は、
「ここでプレイヤーのゲージを空にする」という思想が明確に表れていることが多いです。
これを踏まえて考えると、同時をずらしてゲージ回復量をコントロールしているのと、2回目のマックス マックス マーックスで地雷を配置してここで空にするという思想が現れているDX1を本人と予想しました。
偽装はKITUNEさんを選択。ホールドの末端が短いということ以外ヒントがありませんでした。
結果:
本人はDX1で正解、偽装はGOLDKINEさんで不正解。
ここの偽装を当てるのは難しかったです・・・
総評
DP企画も第4回になり、かなり各作者についての理解が深まってきたのかなと思います。
偽装者当ても完璧ではありませんが前回よりも高い精度で予想をすることができました。
DP企画は音楽性の違いで解散することを目的として始まりましたが、
解散するためには集合しないといけないわけで、そのためには先にお互いの音楽性の理解が必要なんだと思っています。
譜面を作るときに考えていること、偽装や作者予想で考えたことを記事にすることによって、その辺りに貢献できていればいいなと思います。
毎回ですがDP企画は本当に楽しんでいます。主催のparaphさんありがとうございました&お疲れ様でした。
DP4.5も楽しみです。